2026年07月24日
再生回数が少なくてもYouTubeが仕事につながる理由【小規模ビジネスの動画活用】
その動画は、失敗ではありません。
ビジネスでYouTubeを使うなら、大切なのは「たくさんの人に見られること」ではなく「必要な人に見つけてもらうこと」。毎日5本の動画を1年間投稿し続けてきた経験から、再生回数が少なくても仕事につながる理由をお伝えします。
再生回数が伸びない=失敗、ではない
YouTubeに動画を投稿していると、どうしても気になるのが再生回数です。動画を出したのに伸びない。1回、5回、場合によっては0回。
「自分にはYouTubeは向いていないのでは」
「やっぱりSNSや動画は難しいのでは」
そんなふうに感じてしまう方も多いと思います。私自身も、以前はまったく同じでした。
私も「数字が伸びない=価値がない」と思っていた
動画を投稿する。でも再生回数が上がらない。そうなると「これはダメなんだ」「この動画には価値がないんだ」「自分には向いていないんだ」と考えていました。再生回数が伸びないことを、そのまま失敗として受け取っていたのです。
見方が変わったのは、2020年9月1日に受けたビジネスYouTube講座でした。そこで言われたのが、この一言です。
だから、動画の作り方ややり方も全然違う。
これは、私にとってかなり大きな視点の転換でした。
YouTuberとビジネスYouTubeは、目的が違う
YouTubeと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「バズる」「YouTuber」「再生回数」「チャンネル登録者数」「広告収益」といったことではないでしょうか。YouTuberとして活動するなら、それらはとても大切な指標です。しかし、ビジネスで使う場合は前提から違います。
| YouTuber | ビジネスYouTube | |
|---|---|---|
| 目的 | 多くの人に視聴されること | 必要な人に見つけてもらうこと |
| 収益の形 | 広告収益・企業案件 | 問い合わせ・相談・受注 |
| 見る指標 | 再生回数・登録者数 | 届いた相手が誰か |
| 必要な力 | 企画性・エンタメ性・拡散力 | 検索されること・信頼されること |
| 動画の役割 | 作品・コンテンツ | 情報資産 |
ビジネスYouTubeで残しておきたい情報
- どんな仕事をしているのか
- どんな考え方で仕事をしているのか
- どんな人に向けたサービスなのか
- どんな悩みを解決できるのか
- どんな実績や経験があるのか
こういった情報を動画として残しておくと、YouTubeやGoogleで検索されたときに、自分の動画が見つかる可能性が出てきます。今で言えば、AI検索やAIの回答の中で、自分の存在や発信が紹介される可能性もあります。
動画は「貯動」として積み上がる
※一般的な言葉ではなく、私なりの言い方です。
その動画が、すぐに大きな反応を生むとは限りません。投稿した直後は0回かもしれませんし、1回、5回しか見られないかもしれません。それでも、その動画はインターネット上に残ります。そして、必要な人が検索したときに、後から見つけてもらえる可能性があります。
広告と違って、止めても消えない
広告は、出稿を止めたらそこで消えます。一方で、一度投稿した動画は、検索される可能性のある情報として残り続けます。もちろん、すべての動画が仕事につながるわけではありません。それでも積み上げていくことで、自分の存在や専門性を伝える接点が増えていきます。
最初は0回、1回、5回でいい
私は講座を受けてから1年間、毎日5本の動画投稿を続けました。簡単なことではありませんでしたし、最初の頃は再生回数が多かったわけでもありません。「こんなに投稿しているのに見られていない」「意味があるのだろうか」と思っても不思議ではない状況です。
でも、視点を少しずらすと見え方が変わります。その動画は「今日たくさん見られるため」だけに投稿しているのではなく、必要な人に見つけてもらうための検索の入り口を増やしている。未来のお客様に向けて、情報を残している。そう考えると、再生回数が少ない動画にも意味が出てきます。
再生回数が多くても、仕事につながらない動画はある
YouTubeやSNSでは、どうしても数字が目に入ります。再生回数が多い動画はすごく見えて、少ない動画は価値がないように感じてしまう。でも、ビジネスで考えると必ずしもそうとは限りません。
小規模ビジネスにとって、価値があるのはどちらでしょうか。
私は、後者だと思っています。大切なのは再生回数が多いかどうかではなく、自分の仕事につながる人に届いているかどうかです。もちろん、再生回数が多くて仕事にもつながれば一番いい。でも、再生回数が少ないからといって、その動画に意味がないとは言えません。
小規模ビジネスはバズを狙わなくていい
中小企業やフリーランス、小規模ビジネスがYouTubeを活用する場合、無理にバズを狙う必要はありません。むしろ、バズを狙いすぎることで、本来のお客様から離れてしまうこともあります。
狙うべきは、この6種類の動画
- よく聞かれる質問に答える動画
- サービスの考え方を伝える動画
- 実績や事例を紹介する動画
- お客様が不安に思うことを解消する動画
- 専門家としての視点を伝える動画
- 自分の人柄や仕事への向き合い方が伝わる動画
こういった動画は、派手にバズるものではないかもしれません。でも、検索した人にとっては役に立つ情報になります。そして動画を通して人柄や考え方が伝わることで、問い合わせ前の安心感にもつながります。これが、ビジネスYouTubeの大きな価値だと思っています。
YouTubeはGoogle検索やAI検索にもつながる
今は、YouTubeだけでなくGoogle検索やAI検索の視点も大切になっています。何かを調べるときに、Googleで検索する人もいれば、YouTubeで検索する人もいる。さらに最近では、AIに質問して情報を探す人も増えています。
そのときに、自分の発信がインターネット上に残っているかどうかは、とても重要です。動画のタイトル、説明文、話している内容、関連するブログ記事。これらが積み上がることで、検索やAIに自分の存在を知ってもらうきっかけになります。
もちろん、動画を出せば必ず検索上位に出る、AIに必ず紹介される、というわけではありません。でも、発信していなければ、見つけてもらう可能性は生まれません。
しんどいと感じたら、YouTubeの「見方」を変えてみる
動画を出しても反応がない。再生回数が伸びない。投稿しても意味があるのかわからない。そう感じている方は、やり方が完全に間違っているというより、「見方」が少しずれているだけかもしれません。
バズらせるためのSNSではなく、必要な人に見つけてもらうためのSNS。人気者になるためのYouTubeではなく、仕事の内容や考え方を検索に残していくためのYouTube。この視点に変わるだけで、投稿のハードルはかなり下がります。
まとめ:再生回数よりも、必要な人に届くこと
ビジネスでYouTubeを使う場合、再生回数はもちろん大切な指標のひとつです。でも、それだけで動画の価値を判断する必要はありません。
- 検索されたときに、自分の仕事や考え方を伝えてくれる動画
- 問い合わせ前の安心感につながる動画
- 未来のお客様との接点になる動画
- 広告と違い、止めても消えずに残り続ける動画
再生回数が多くても、仕事につながっていない動画。再生回数は少なくても、必要な人に見つけてもらえて、仕事につながっている動画。この問いを持つだけで、YouTubeやSNSはもっと楽に続けられるようになります。
大切なのは、バズることだけではありません。必要な人に見つけてもらうために、動画を残していくこと。それが、小規模ビジネスにとってのYouTube活用だと思っています。